ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
勃発/その2
麻衣



「フン…、どこに誘導だかは聞かんが、それやってだよ…、どんだけ”敵”を怒らせるか、私には概ね想像つくがね…」

「ええ、構いませんよ。どんどん怒らせてやりゃいいんです」

さすがにアンコウ先輩、これには首を横に何度も振って、たまらんわって顔つきだ

「あのよう…、良く聞くんだよ、麻衣!お前はもう、相和会の撲殺男夫人と見なされるてるんだよ。以前のようにやりたい放題じゃ、”連中”もこれまでとはさ、対応が違ってくるに決まってんだろーが!まったく…」

「そんなの、百も千も承知ですよ。この後も先輩、頼みますね…」

「やだよ、お前の巻き添えで死にたくないもん。もう、勝手にやれ!」

はは…、ガラにもなくビビッてごねてるわ、この先輩…(笑)


...



「そんなこと言わないで、先輩には今後もお力を借りる局面、おそらくですから。深海から超能力、お願いしますよ!さらに刺激的ですよ、私の”仕事”は…」

私は、テーブルの上にのっかってる先輩のふっくらした腕を手で撫でなでしながら、囁くようにね…

人の表には滅多に現れない人だから、こういう時はスキンシップが利くんだわ(爆笑)

「倉橋麻衣となっての依頼とあらば、弾むんだろうね?ぐんと…」

なでなでで、早速効果が出てきたぞ(笑)

「もちろんですよ‼先輩のブッキングとコーディネートを、私が派手に仕上げます。かつてない作品を作り上げます!まあ、ここまで来ると、エンディングは私にも見えませんが…」

「考えとく…」

と言っていたが、深海魚の先輩のご様子は、まんざらではなかった(苦笑)







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