筒井くんと眠る夜 〜年下ワンコ系男子は御曹司への嫉妬を隠さない〜
なのに、車がマンションに近づいて、車から降りて、理一郎さんにお礼を言ってもまだ迷ってる。
「小夜子? なんか今日、ボーっとしてない?」
彼に話しかけられてハッとする。
「ごめんなさい」
そう言った私を、彼は抱き寄せた。
「今日、もう少し一緒にいたいんだけど」
何もかも完璧で、好きになれば両親だって説得できるかもしれない彼がこう言ってくれてる。
なのに首を縦に振れない。
「あの、今日は……」
「なんで? もうひと月経つよ。家に上げてくれたっていいだろ?」
「それはそうなんですけど」
「俺たち結婚前提だろ?」
「でも」
あの部屋にはまだ筒井くんの痕跡が残っている気がする。
見られたくないんじゃない、消えてほしくない。
「なんでだよ、いいだろ?」
理一郎さんの声に苛立ちが混ざる。肩を抱く手の力も強くなって、怖い。
「やめてください」
「小夜子」
「や……」
その瞬間、後ろから別の手に両肩を引っ張られた。
「嫌がってんじゃん。やめろよ」
頭の上から聞き慣れた声。
「いい大人が、こんなマンションの前で揉めるなよ」
「なんだよお前」
「筒井くん……」
「小夜子? なんか今日、ボーっとしてない?」
彼に話しかけられてハッとする。
「ごめんなさい」
そう言った私を、彼は抱き寄せた。
「今日、もう少し一緒にいたいんだけど」
何もかも完璧で、好きになれば両親だって説得できるかもしれない彼がこう言ってくれてる。
なのに首を縦に振れない。
「あの、今日は……」
「なんで? もうひと月経つよ。家に上げてくれたっていいだろ?」
「それはそうなんですけど」
「俺たち結婚前提だろ?」
「でも」
あの部屋にはまだ筒井くんの痕跡が残っている気がする。
見られたくないんじゃない、消えてほしくない。
「なんでだよ、いいだろ?」
理一郎さんの声に苛立ちが混ざる。肩を抱く手の力も強くなって、怖い。
「やめてください」
「小夜子」
「や……」
その瞬間、後ろから別の手に両肩を引っ張られた。
「嫌がってんじゃん。やめろよ」
頭の上から聞き慣れた声。
「いい大人が、こんなマンションの前で揉めるなよ」
「なんだよお前」
「筒井くん……」