筒井くんと眠る夜 〜年下ワンコ系男子は御曹司への嫉妬を隠さない〜
『〝いけない〟なんてことないよ。小夜ちゃんは自分で自分をお嬢様の箱に閉じ込めてる』
『だって』
生まれたときからそういう人生って決まってるのよ。
『小夜ちゃんが勝手に〝ダメ〟って決めつけてやってこなかったこと、俺がいろいろ教えてあげるよ』
それから筒井くんは本当にいろいろ教えてくれた。
宅配ピザだって自分で注文したのは初めてだったし、回転寿司だって食べたことがなかった。公園で缶のお酒を飲むとか、コンビニで買った肉まんを食べながら歩くとか、いろいろ。
***
思い返したら食べ物のことばっかり。思わずクスッと笑ってしまった。
「小夜子?」
「あ、ごめんなさい」
またやっちゃった。理一郎さんとのデート中だし、私はもう彼の彼女なのに。
理一郎さんと結婚しても斑目さんと結婚しても、どちらにしろ、もう一生ラーメン屋さんなんて行けないのかもしれない。
高級中華料理店の優しい味の麺を静かに啜りながら思う。
筒井くんに、もっといろんなこと教えてもらえば良かったな。
筒井くんとも、こんな風にデートなんかもしてみれば良かったな。
それから夜景を見て、理一郎さんに自宅まで送ってもらう。
今までは毎回家の前でお別れしてたけど、お付き合いが始まってもうすぐ1か月、筒井くんに言ったみたいに今日はお茶くらい出すべきなんだと思う。もちろん結婚前提なんだから、キス以上の進展があったって問題はない。
『だって』
生まれたときからそういう人生って決まってるのよ。
『小夜ちゃんが勝手に〝ダメ〟って決めつけてやってこなかったこと、俺がいろいろ教えてあげるよ』
それから筒井くんは本当にいろいろ教えてくれた。
宅配ピザだって自分で注文したのは初めてだったし、回転寿司だって食べたことがなかった。公園で缶のお酒を飲むとか、コンビニで買った肉まんを食べながら歩くとか、いろいろ。
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思い返したら食べ物のことばっかり。思わずクスッと笑ってしまった。
「小夜子?」
「あ、ごめんなさい」
またやっちゃった。理一郎さんとのデート中だし、私はもう彼の彼女なのに。
理一郎さんと結婚しても斑目さんと結婚しても、どちらにしろ、もう一生ラーメン屋さんなんて行けないのかもしれない。
高級中華料理店の優しい味の麺を静かに啜りながら思う。
筒井くんに、もっといろんなこと教えてもらえば良かったな。
筒井くんとも、こんな風にデートなんかもしてみれば良かったな。
それから夜景を見て、理一郎さんに自宅まで送ってもらう。
今までは毎回家の前でお別れしてたけど、お付き合いが始まってもうすぐ1か月、筒井くんに言ったみたいに今日はお茶くらい出すべきなんだと思う。もちろん結婚前提なんだから、キス以上の進展があったって問題はない。