別れさせ屋の仲間になった私の結末
「気になる? あのふたりの関係」

「っ!」

急に耳元で囁かれ、思わず仰け反ると、ミカモくんは両手をズボンのポケットに入れたまま、腰を曲げた。

「お似合いだよな」

意地悪な微笑みが目の前に来る。

迷うからとヘアサロンまで同行してくれる彼を、親切に感じていたけれど。

多分、この人は、私に対して良い印象を持っていないのだと思う。



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