淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
「小さいものが好きなんです」
「だから猫も?」

そう質問すると戸倉瑞樹は曖昧な表情になって頷いた。
「猫は好きです。でも……」

そこまで言って言葉を切り「紅茶をどうぞ」と、麻里奈に促してきた。
麻里奈はひとこと礼を言ってカップに口をつけた。

紅茶の華やかな香りがスッと鼻に抜けていく。
サッパリとした爽やかな後味のする茶葉だ。

「美味しい」
「僕オリジナルです」

冗談めかして言う戸倉瑞樹は可愛らしくて、思わず笑ってしまった。
「それで、猫は?」

話を戻すと戸倉瑞樹は諦めたように口を開いた。
< 164 / 184 >

この作品をシェア

pagetop