淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
その力は長年眠っていたのだけれど、なんの拍子か現代になって麻里奈の体に宿って生まれてくることになったのだ。
その力を使う方法は、まずターゲットの名前と顔を知ること。

そして相手とのいらやしい妄想を鮮明に思い浮かべることだった。
こうすることで自分の妄想を相手の夢で見せることができるのだ。

いやらしい夢。
しかも相手は自分の知っている女性。

その上相手は自分に気があるみたいだ。
ここまで来てなにもしない男はいない。

必ず男の方から麻里奈を誘うことになる。
今までの男たちも、そうやって関係を作ってきたのだった。

「あぁ、楽しみ」
顔を赤らめ、うっとりとした表情で呟く。
自分で妄想した未来がもうすぐそこまで来ている。

麻里奈はそう信じて疑わなかったのだった。
< 41 / 184 >

この作品をシェア

pagetop