淫夢でも溺愛されたい！ 〜サキュバスは隣人にガチ恋する～

「そんなに褒めてもなにも出ないわよ」
「私本当に先輩に憧れてるんですよ。『ロシアンヌ』の服がどれもよく似合ってて羨ましいです」

麻里奈なら大抵の服を着こなすことができるけれど、後輩からすればそれは天性の才能なのだと言う。
服に好かれているからこそなのだと。

麻里奈自身はそこまでたいそれたことを思ってはいないけれど、服が好きなことは事実なので、心よく受け入れることにしていた。

「いい感じね。じゃあ、朝礼を始めるわよ」
着替えてきた麻里奈を確認して店長はそういったのだった。