祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~
 なので、異世界にいきなり召喚されお決まりの「魔物を倒さないと、元の世界には返せません」と言われたものの、すぐに結論として「逆に魔物を倒して封印したなら、すぐに元の世界に返します」だった。

 そこからどうすれば魔物を倒せるのか、私は聖女として何をすれば良いのかという詳しい話へ流れるようにして突入し、私は特に不満や恐怖なども感じることなかった。

 急に異世界に召喚されてもさっさと自分の役目を把握することが出来て、なんなら帰れる条件も同時に知れた。神殿の皆さんは、本当に良いお仕事をしたと思う。

 そんな聖女側な私の立ち位置はと言うと、世界を滅ぼすと伝えられるかの魔物には私が傍に居ないと、どんなに鋭い刃物を向けても攻撃が通らないらしい。

 なんでそんな謎仕様になっているかは本当に謎だけど、そもそも異世界からの聖女召喚についてもつっこもうと思ったら言いたいことがたくさんある謎だらけなので、そこはもう考えなくて良いと思う。

 聖女の私への説明がわかりやすいものとなっているということは、勇者側として戦闘する皆さんとて同じことだった。

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