時々逆転【BL】




 きっかけは、そう。
 とても些細なことだった。



 小さい頃にアリの群れが、蜘蛛一匹に群がっているのを見たとか。

 他の国では一夫多妻制が認められているとか。



 自分の価値観と周りの価値観が合っていないことに気がついたのは、そう。

 とても些細な事だったんだ。




____





「あ、の! 好きです、付き合ってください!」




 高校、一年生の春。
 入学1日目だと言うのに、初めて会った人達から告白された。


 今日はこれで何人目だろ。
 そんな事をぼんやりと考えながら、笑顔を浮かべる。




「ごめん、心に決めた人がいるんだ」




 告白を断る時のテンプレ。
 今日一日だけで何度も口に出した、疲れた。




「そう……ですか…」


「でも、是非友達から始めて欲しいな。…俺してるの、叶いそうにない恋だから」




 勿論、嘘だけど。
 後から悪い噂でも流されたら困るし、そうなった時の後片付けがすごく面倒だし。




「う、うんっ! よろしくね、これから!」
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