深雪くんと運命の恋


 私と深雪くんは上がり時間が同じだった。
 着替えるためにロッカーに入ろうとしたところで、深雪くんが問いかける。


「今日、デートだったんじゃないんですか」


 ……やっぱり覚えてたか。

 タイムカード切った時は何も突っ込まれなかったから、忘れてくれたのかなって思ったのに。


「今日シフトに入った時点で察してよ」

「運命の人だとか言ってたのに」


 本当に聞いてないと思ってたらちゃんと聞いてるんだもんなぁ。


「違ったの!全然運命の人じゃなかった!」


 私は明るく笑った。笑えてることを祈った。


「あはは、結構ビビってきたと思ったんだけどなー。私のアンテナ壊れてるのかなぁ」

「晴瑠さん」

「え?」

「俺と出かけに行きませんか」


 予想外すぎる言葉に、理解するまで時間がかかった。


「なん……え?」

「俺とイルミネーション見に行きませんか」


 え…………。

 い、イルミネーションって言った?深雪くんが?


「だっ誰と!?」

「俺と」

「誰が!?」

「晴瑠さん」

「えええええ!?!?」


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