何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)
申し訳なさそうな顔をしている蒼空の髪に触れる。


「この金髪が好きで、私もお揃いにしてるの」


「それ、赤嶺に言われたじゃん?その時は理由も分からなかったけど、赤嶺が花純の髪に触ったとき、すげームカッとしたんだよな」


「ふふっ。私のこと大好きだったもんね。心が覚えててくれたんだ」


照れずに愛を伝え続けてくれた日々を思い出す。


「…赤嶺と仲良いのは認識してたし、とにかく理由も分からないのにめちゃくちゃ二人が気になってた。二人が名前で呼び合うようになったことに気づいたときは、すげー嫌な気持ちになった」


こうやって素直に気持ちを伝えてくれるところも、変わってない。


「それで最近になって私への態度が変わったんだね」


「うん。今まで本当にごめん」


「謝らないでよ。蒼空は悪くないでしょ?」


悪いのは嘘を伝えた真中さんと千花さんだ。


蒼空は記憶喪失を利用された。


責めることなんてできない。


「でも、どうして私を信じてくれるの?私の話が嘘だとは思わないの?」


真中さんと私。


主張は180度違うのに、どうして信じてくれるんだろう。


蒼空は、ふっと笑った。


「わからない。でも、俺はたぶん花純が好き。赤嶺にはとられたくないって思ったから。だから花純を信じてる」


…っ!!


やっと、聞けた。


蒼空の“好き”


「た、たぶんって何よ…」


ペチッと肩を叩いて顔を背ける。


鼻の奥がツンと痛む。


目頭に熱いものを感じ、メロンパンを口に詰め込む。

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