何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)
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病院に搬送されてから半年以上、蒼空は目を覚まさなかった。
身体についた傷は癒えても、心の傷は癒えることなく残り続けている。
眠っている蒼空の顔は穏やかで、苦しみから解放されたような表情だった。
夏が終わり、秋も終わり、冬までもが終わろうとしている。
「蒼空…。もうすぐ、高校生になるね。花純ちゃん、今頃どうしてるだろうね…?」
花純ちゃんの名前を出すと、必ず蒼空の手がピクリと動く。
意識は戻らないけど、蒼空は間違いなく生きている。
「今日ね、蒼空が初めてうちの店に花純ちゃんを連れてきた日の夢を見たよ」
そう、話し始めた時。
瞼がヒクヒク…っと動き、ゆっくりと上がっていった。
「蒼空…!!」
「……ぇ…」
「蒼空…っ。よかった…っ」
「……だ…れ…」
「…え…?」
「ここは…?お姉さんは…?だれ…?」
え……?
蒼空…?