何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)
「今日一日、どうだった?楽しめた?」


まだ日は高い下校道。


真っすぐ伸びるアスファルトに、2つの影が映る。


「うん。おかげさまで」


てっきり蒼空は真中さんと一緒に帰るのかと思ってたけど、真中さんはホームルームが終わるとそそくさと教室を出て行ってしまった。


「あんなふうに色んな人に話しかけてもらえたの、初めてだった」


「そっかそっか。友だちはできた?」


「…わかんない」


一緒にお手洗いに行った子はいるけど、その子が私を友達だと思ってくれているかどうかはわからない。


「萌音と仲良くなったんじゃねーの?」


豊川萌音(とよかわもね)ちゃんは、一番最初に話しかけてくれた、私の前の席の子。


「席が近いから気を遣って仲良くしてくれてるだけな気がする」


「そんなことないって。誰だって転校生とは仲良くなりたいもんだろ」


…そうかな。
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