ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
「俺が見届けてやらねば。
 誰も最後まで見ないかもしれない……」

 まるで人類最後の日を見届けようみたいな迫力で村正は言う。

 いや、そんな内容の映画のせいもあるのだろうが。

 そこで、村正はスマホを取り出し、なにかを打ちはじめた。

「どうしたんですか?
 映画作った会社に文句を送ってるとか?」

 何処の国の映画だったか忘れたが。

 この人、何ヶ国語でも操れそうだから。

 何処に国の会社にだって、文句を言いそうだ。

 そんなことを思いながら、あやめはポップコーンの危険地帯、器の底の方に手を伸ばす。

 だが、さすがユキコの作ったポップコーンには『弾けてない硬いやつ』は入ってはいなかった。

「今度はチュロスとかホットドッグとか作りますね」

 ユキコは映画館のフードメニューを作るのにハマりつつあるようだ。

 そのうち、似顔絵つきで『YUKIKO』のロゴとか入った紙の容器まで作るに違いない。
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