ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
「あっ、由良まで、なに高級車で送ってもらってんだよっ」
と脇田の声が響き渡る会社の正面玄関。
横付けはやめてください……。
村正がロータリーを回り、会社の真正面に、重役の出勤のように車をとめてしまったので、あやめは慌てて降りる。
由良は、専務とも懇意にしていてる村正がついているから大丈夫と思っているのか、ゆっくり降りてきた。
「わー、重役出勤だー」
由良くん、ちょっと意味違う、と思ったとき、近くにいた脇田が村正のいる運転席の窓を叩き、話しはじめた。
「えっ?
三人で北条のマンションの窓、開けに行くんですかっ?
俺も行きたいですっ」