俺に夢中になれよ~純情秘書は溺甘副社長の独占欲を拒めない
【身分差の壁は愛の力で壊すもの】
次の日、柊弥さんが話があると、社長に連絡すると、会社に来ると連絡があった。
社長は、晴海商事本社に殆ど出勤しない。
私も辞令式に1度会っただけだ。

実質、経営は柊弥さんに任せてるからと、社長室はデスク1つ置いてあるだけの狭い部屋だった。
柊弥さんに聞くと、自分が現役の間にと、家を拠点として国内だけで無く、海外にも縁を繋ぎに出張に行っているらしい。

「本社に来ないのは、きっと俺が動きにくいからだろうな」
私は、きっと社長が柊弥さんを信頼しているからだと思う。

「花純、あと5分したらここに来るから」
「は、はい・・・」
どうしよう・・・緊張し過ぎて、顔がひきつりそう。

「緊張しすぎだろ。ったく・・・」
手を引っ張って、抱き寄せられると、首筋にキスをされた。
「ほらっ、おまじないだ。効いたか?」

ゾクッとする柊弥さんの甘いキスにうっとりとしていると、
「ん?まだ足りないのか?」
そう言って、顔が近づいてきた。
「いえっ!大丈夫です」
これ以上キスをされると、胸のドキドキで、私の心臓がもたない。

「そうか、それならいいんだが・・・」
もう直ぐ社長が来るっていうのに、もぉ・・・
呼吸を整えながら、社長が来るのを待っていた。
< 78 / 109 >

この作品をシェア

pagetop