極上御曹司の純愛〜幼なじみに再会したら囲い込まれました〜
まだまだ幼くて親の愛情を欲しがる年齢なのに、三週間も母親が不在になってしまって相当寂しい思いをするのが目に見える。

「……ブーブーちよ」

初めは恥ずかしそうにしていた一夜くんも、小さな手で私の手を取りおもちゃのあるところまで連れて行く。

「ブーブー! ガタンガタン~!」
「ごみ収集車さんきましたよぉ……」
「ちゅうちゅうちゃしゃん、どうじょ。バァバイ~」

すぐに打ち解けてくれたのか、一緒に遊んであげると楽しそうにしてくれる。
それを見ていると母親のいないこの状況で、このまま放っておくのが可哀そうになり私は決心した。

「いいよ。一夜くんのシッター引き受ける」

朝日くんを見上げてそう言うと、彼はみるみる満面の笑みに変わり一夜くんを抱き上げ喜びだした。

「よかったな一夜! 美詞がお前のお友達になってくれるぞ」

彼は一夜くんを飛行機のように飛んだふりをして高く掲げ、二人して嬉しそうに笑い合っている。

そこまで喜んでくれると嫌な気も起らなくなるのだから不思議だ。
週明けにでも園長に退職願いを提出しようと決めて、危ないからとはしゃぐ二人を止めたのだった。
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