ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
だけどやっぱりどこにも星マークは見つけられない。

水位はどんどん増えてきて、今では梨乃の腰くらいになっていた。

両手で水をかき分けながらでないと、歩けなくなっている。

あと少し水位があがれば、梨乃の頭の上まで来てしまうだろう。

そう思うと心臓がギュッと握りしめられるような恐怖に襲われた。



前の部屋で水の中に沈み込んだことから、それがどれだけの恐怖か身にしみて理解していた。

息ができなくて、目の前の景色も歪んで見えて、意識が真っ白に染まっていく。

その瞬間、あぁ、自分はここで死ぬんだなと覚悟した。

やりたいことはまだまだ沢山あって、将来の夢もあって、それらが無理やり自分から剥ぎ取られていく感覚。

友人も家族も学校も、なにもかもが手のひらからこぼれ落ちていく恐怖。

梨乃は思い出して強く身震いをした。

もう二度と、あんな気持ちになりたくはない。

苦しみだって味わいたくない。

だけど今まさにもう1度その恐怖が差し迫ってきているのだ。

しかもそれは、自分だけではなくて友人らも巻き込んでの恐怖だ。
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