ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「だって、ふたりともこんなに怪我をしてるし、それって会社としては致命的な問題になるだろうし。だから、俺たちもう外へ出ることってできないんじゃないかなって……」




言いながら声が弱々しく消えていく。




「ここで起きたことを隠蔽するかもって言いたいの?」




梨乃の言葉に文秋は何度も頷いた。

この試作品は失敗した。

怪我人が出ているのだから、世に出すこともできない。

それならいっそ、プレイヤーごと闇に葬ってしまおう。

そんな、開発者たちの思惑が一瞬だけ梨乃の前に見えた気がした。

けれど、それも首を振って振り払う。

よくないことばかりを考えていたら前に進むことができなくなってしまう。

ヒントが目の前にあっても見つけることができなくなってしまうかもしれないんだ。




「そんなことない、きっと大丈夫だから!」
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