ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「ダメ。星の数が多すぎてわからない」




焦る気持ちと、上昇を止めない水位のせいで春美はすぐに水から顔を出した。




「あきらめちゃダメ! せっかくここまで来たんだから!」




天井の星を調べている梨乃が春美を舞妓する。

きっとこの部屋からも脱出してみせる。

一人も欠けることなく、全員で。

梨乃の心にはそんな強い感情が溢れていた。




「くそっ、こんなときに」




再び星を探し始めたとき、文秋の舌打ちが聞こえてきて梨乃はそちらへ視線を向けた。

みると、倒したはずのゾンビが水の中から立ち上がっていたのだ。

その姿はまるで死神のようで、恐怖で全身が冷たく凍りつく。
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