ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「開けて!」




頭までずぶ濡れの梨乃が叫ぶ。

文秋はすぐに座卓に乗って天井の鍵穴に鍵を差し込んだ。

回してみるとカチッと小さく音がして、四角い切れ目が少し下がる。

文秋が隙間に指を差し込んで横にスライドさせた。

天井から銀色の梯子が出現するして、ふたりへ振り向いた。

春美が涙目になりながらも微笑んでいる。




「春美が先に行って!」




ドアが開いたことに気がついた梨乃が叫ぶ。

春美は大きく頷いて梯子に手と足をかけた。

少し登りづらそうだけれど、上まで行ってしまえばまた横への通路が出現するみたいで、春美の姿はすぐに見えなくなった。




「梨乃、来い!」

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