ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「俺のせいでふたりを巻き込んだんだ。怪我をしていないのは俺1人だし、これ以上迷惑はかけられない」



「迷惑なんて思ってない!」




梨乃が叫ぶ。

最初はここへ来てしまったことを後悔したけれど、でもそれは文秋のせいじゃない。

誰だって、あんな招待状をもらったら喜んで参加してしまうはずだ。

文秋は根っからのゲーム好きだから、余計にだ。




「私も春美も、自分の意思でここまでついてきたんだよ」




春美を振り返ると、うんうんと何度も頷いている。

確かに怪我をしてしまったし、怖い思いをしているし、すぐにでも帰りたいと思っている。

けれどそれは、文秋を責める言葉ではなかった。

文秋は梨乃の言葉に泣き笑いのような表情を浮かべる。
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