秘密
「地元が一緒なの」
「なら、私より地元の友達に頼んだ方が…」

 彼女はそのかわいらしい顔を曇らせた。

「だって葵、誰も連絡とってないんだもん。……それに」
「それに?」

 答えを求めると、彼女ははっと失言したように口を噤んで直ぐに「あんたに関係ない」とそっぽを向かれた。こんなかわいい子でも地元というだけでもう繋がりを切っているのだとしたら、彼をいくら取り持とうが無理である。それに私自身したくなかった。彼女は黙っている私にイラついたのか「何で私が頭下げないといけないのよ」なんて怒りだし、とうとう私へ罵声を飛ばした。周囲の人間も面白そうにこちらを見ている。

 肝心の本人は―――いない。

 溜息を一つ零すと、私はお盆をテーブルに改めて置き、「手相を見せて」と言う。

「意味わかんない…なんでなのよ!!」
「その結果次第で決めたいから」
「本当にわけわかんない!!」
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