秘密
*
駅からほど近い田舎のビジネスホテルのような佇まいのラブホテルに入った。彼はずっと無言で、私の手を強く引いており紳士的な優しさはなかった。タッチパネルで部屋を選び二〇四号室の前まで来て、扉を開ける。初めてきて観察するように見る前に、部屋に入った途端扉に腕をついて私を閉じ込めた。
端正な男らしい顔が、近づいて、唇に柔らかく当たって―――キスされた。
角度を変えて何度もスタンプのように押し付けると、私の唇を割って舌が入ってきた。無遠慮に舌の先端ばかり執着するように追いかけ、捕まえるとひたすらちゅうちゅうと吸われた。初めての経験に腰ががくがくと支えられなくなるが、見越したように片膝を股の間に差し込みぐりぐりと刺激した。
一度唇を離し、彼は親指で唾液を拭った。私は彼にもたれかかるようにして、荒い息を整える。彼は救いを求めるように尋ねた。
「……今なら、無かったことにできるけど」
「いや」
直ぐに否定すると、彼は失望したような顔つきになった。
「…ならもうしらない」
駅からほど近い田舎のビジネスホテルのような佇まいのラブホテルに入った。彼はずっと無言で、私の手を強く引いており紳士的な優しさはなかった。タッチパネルで部屋を選び二〇四号室の前まで来て、扉を開ける。初めてきて観察するように見る前に、部屋に入った途端扉に腕をついて私を閉じ込めた。
端正な男らしい顔が、近づいて、唇に柔らかく当たって―――キスされた。
角度を変えて何度もスタンプのように押し付けると、私の唇を割って舌が入ってきた。無遠慮に舌の先端ばかり執着するように追いかけ、捕まえるとひたすらちゅうちゅうと吸われた。初めての経験に腰ががくがくと支えられなくなるが、見越したように片膝を股の間に差し込みぐりぐりと刺激した。
一度唇を離し、彼は親指で唾液を拭った。私は彼にもたれかかるようにして、荒い息を整える。彼は救いを求めるように尋ねた。
「……今なら、無かったことにできるけど」
「いや」
直ぐに否定すると、彼は失望したような顔つきになった。
「…ならもうしらない」