秘密
「崖下の秘密を知って、自己嫌悪が凄かった。本当に馬鹿だった。けれどそこまで私が秘密を知れるまでそのガードがなくなったのも嬉しくて…最低の女なの。悪魔のような」
「それが理世の秘密…?」
「うん」
理世は声もあげずにその弱弱しい背中を震わせていた。
俺はその背中に抱き着いた。理世は背中を丸めた。
「俺は理世に救ってもらったよ」
「え?」
理世は涙でぐちゃぐちゃになった顔で振り返った。俺は目尻にキスを落とした。
「俺はこの秘密を抱えて誰とも深い関係にならず、ひっそり死んでいくんだと漠然に思っていたんだ。俺に心をこじ開けさせたのは理世だけ。俺は理世と、この先も歩きたくて、でも怖くて…どうしていいかわからなかった」
「崖下…」
「きっと理世に出会わなかったらこんなこと思えなかった」
理世が胸元に泣きついて崩れ落ちていく。ごめんなさい、とありがとうを永遠に繰り返す。俺も何かが溶けていくように泣きながら同じように繰り返す。お互い息もできないくらいきつく抱き締める。
「崖下、の秘密も、私が抱えるから。お願い一緒に…」
抱え込んでいた後頭部を持ち上げて理世にキスをした。
理世の濡れてしょぼしょぼになった目を見つめて、息を吸った。
「俺の秘密は―――」
end
「それが理世の秘密…?」
「うん」
理世は声もあげずにその弱弱しい背中を震わせていた。
俺はその背中に抱き着いた。理世は背中を丸めた。
「俺は理世に救ってもらったよ」
「え?」
理世は涙でぐちゃぐちゃになった顔で振り返った。俺は目尻にキスを落とした。
「俺はこの秘密を抱えて誰とも深い関係にならず、ひっそり死んでいくんだと漠然に思っていたんだ。俺に心をこじ開けさせたのは理世だけ。俺は理世と、この先も歩きたくて、でも怖くて…どうしていいかわからなかった」
「崖下…」
「きっと理世に出会わなかったらこんなこと思えなかった」
理世が胸元に泣きついて崩れ落ちていく。ごめんなさい、とありがとうを永遠に繰り返す。俺も何かが溶けていくように泣きながら同じように繰り返す。お互い息もできないくらいきつく抱き締める。
「崖下、の秘密も、私が抱えるから。お願い一緒に…」
抱え込んでいた後頭部を持ち上げて理世にキスをした。
理世の濡れてしょぼしょぼになった目を見つめて、息を吸った。
「俺の秘密は―――」
end
