厄介払いされた聖獣王女ですが、冷徹なはずの皇帝陛下に甘やかされています
艶めいた声で囁かれて、体の芯が熱くなる。全身が痺れたみたいに打ち震えた。
ゆっくりと角度を変えて、何度も食まれるように口づけられる。触れては離れて、まるで啄まれているみたい。
溺れるようなキスを交わしながら、このまま溶けてしまいそうな感覚にとらわれた。夢中になるにつれ、酔ったときのように頭の中がおぼろになる。
意識が白く染まりかけたそのとき、彼が唇を離した。あっと思ったが、体が反射的に酸素を吸い込んでいた。どうやら酸欠になりかけていたところを、休ませてくれたらしい。
彼は上下するフランの肩を抱き寄せると、なだめるように髪を撫でながら言った。
「私を癒やし、疲れているところをすまなかった」
重い瞼を持ち上げ、彼の瞳を見つめる。冷たい水晶などではない、熟れたプラムみたいな深い紫が情熱の余韻を漂わせていた。
ゆっくりと角度を変えて、何度も食まれるように口づけられる。触れては離れて、まるで啄まれているみたい。
溺れるようなキスを交わしながら、このまま溶けてしまいそうな感覚にとらわれた。夢中になるにつれ、酔ったときのように頭の中がおぼろになる。
意識が白く染まりかけたそのとき、彼が唇を離した。あっと思ったが、体が反射的に酸素を吸い込んでいた。どうやら酸欠になりかけていたところを、休ませてくれたらしい。
彼は上下するフランの肩を抱き寄せると、なだめるように髪を撫でながら言った。
「私を癒やし、疲れているところをすまなかった」
重い瞼を持ち上げ、彼の瞳を見つめる。冷たい水晶などではない、熟れたプラムみたいな深い紫が情熱の余韻を漂わせていた。