縁切りの神様と生贄婚 ~村のために自分から生贄に志願しましたが、溺愛がはじまりました~
数え切れないほどの縁があり、そのどれもがいいものばかりではないことをここに来て薫子は学んでいった。
「1度切れた縁はずっと切れたままなんですか?」

「そんなことはない。今日の場合だと違いが互いのことを主やることができればすぐにでも復活できるだろう。だけどそれに気がつくまでには時間がかかる。1度縁を切って互いに頭を冷やすことが必要だった」

神様に切られた縁でも元の戻すことができる。
それなら、千桜と冴子もいつかはこの村へ戻ってくるかもしれない。

そう思うと少しだけ安心できたのだった。
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