甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。
うそ、うそうそ。
ええっと、隣クラスの愛嬌があっていい人で、言うなれば教育係を担ってくれている沙蘭くん。
「…まあ、いっか」
両手を縛っていた縄をほどいてくれたのはそう、素晴らしき沙蘭くん。
「飴いる?」
「あっ、いる…」
「あーげない」
えっ????
なにこの時間……。
沙蘭くんがいつも舐めてる棒つきの飴。
取り出して渡されるかと思いきやひょいっと、いじわる。
「ラストいっこだった。ほら僕って常に糖分摂らないとダメじゃん」
仲間たちにはいつも「糖尿病予備軍」と言われているのが沙蘭くんでもあった。
そこはもっと心配してあげようよ…って、見てる側は思ってしまう。
でもこういうところに、彼らが優しいだけの組織じゃないことがチラリチラリと覗いては仕方ないのだ。
ので、ここは話をあまり広げないに徹底。
だって怖いからね!!!