本当の復讐
悲しみがとまらない
灼熱地獄のような夏が過ぎ、短い秋を肌で感じる今日このごろ。

中学2年の2学期で、いわゆる中弛みの時期でもあり、毎日のほほんと幸せだった…ついさっきまでは。

まだ13年しか生きていない私にとって、幼なじみとの初恋いうのは、究極の純愛かつ、久遠だと信じていたのに。

少女小説などでは、まさにそうだろう。

そして、親友に彼氏を奪われるなどということは、フィクションの世界だけのことだとも思っていた。

まさか、そのどちらも間違いだったなんて…。


幼なじみの高橋くんのことが好きだった私。

小学校の卒業式に、私はありったけの勇気で告白し、めでたく付き合うことに。

付き合うと言っても、せいぜい一緒に帰ったり、交換日記など、本当にかなり清く淡い関係ではあったが、私はそれだけで満たされていた。

1年以上経った今は、部活の終わる時間が合わなくて、一緒に帰れなくなったり、彼が多忙ということで、交換日記もストップしたまま。
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