捨てられ秘書だったのに、御曹司の妻になるなんて この契約婚は溺愛の合図でした

さらに双子はパーティーでの亮介の公開プロポーズも撮影していたようで、うまく凛の顔は映らないように編集し、リュミエールの広報部の許可を得て動画をアップしていた。

それを知らされていなかった凛はすぐに消してほしいと羞恥で顔を真っ赤にして頼んだが、ふたりはニコリと笑ってそれを拒否した。

「なに言ってるの、凛ちゃん。この動画のおかげでオハイアリイのコスメでメイクすると恋が叶うっていうジンクスが広がってるんだよ」
「そうそう。王子様みたいなプロポーズをされたい女子たちにめちゃくちゃバズってるんだから、消すなんてもったいないよ」
「お母さんも大くんも、その場で見たかったーって言ってたよ」

まさか母や弟までその動画を見ていたとは思わず、凛は恥ずかしさに膝から崩れ落ちたのだった。


「そろそろ出るか」
「はい」

先月入籍を済ませ、凛は亮介のマンションで暮らし始めた。

仕事では当初の予定通り旧姓を使っているものの、創立記念パーティーでの公開プロポーズは当然社内にも広まっている。

好奇の視線を感じることがあったものの、亮介の言っていた通り就業中は公私の区別をつけているため、それもすぐに気にならなくなった。

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