SENTIMENTALISM


「特進クラスなんだって?すごいじゃん」

慧斗がコーラの注がれたコップをあたしと梨紗の前に置いて、座った。


「…すごくないです」

コップの水滴が滴りテーブルに落ちるのを眺めながら、あたしは静かに答えた。


「こんなモノも、もう要らない!」

あたしは乱暴に青色のリボンをはぎ取り、壁に投げ付けた。

梨紗が驚いた顔で床に落ちたリボンを黙って見つめる。


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