SENTIMENTALISM
翌日、放課後に学校の正門で梨沙と待ち合わせをしていた。
あたしと梨沙はこんな風に待ち合わせをして買い物を楽しんだあと慧斗の部屋に上がりこむのが日課なのだ。
あたしは携帯を開けて時間を確認する。
待ち合わせ時間を過ぎているのに梨沙が来ない。
しかし、べつにあたしは慌てふためいたりしない。
というのも梨沙の遅刻なんて日常茶飯事だからだ。
溜息をついて校門の端にもたれて待っていれば、息を切らしながら必ず来る。
「相原さん、待ち合わせ?」
ふと声をした方を見ると同じクラスの女子三人が作り笑いまるわかりの顔で立っていた。
「うん」
あまり係わり合いたくなかったが、逃げようもないので適当に返事をする。
「相原さんって普通クラスの子とつるんでるよね?もしかして今日もその子と待ち合わせ?」
「そうだけど……」