断る気は無かったけど、そんな事言われたら…。
「そうなのか? すごく見つけやすかったんだけどな…。
金髪、似合ってるな」
不意打ちで褒めんな!!!
「そんな事より、何? うちに帰りたいんだけど!!!」
「……去年のクリスマスに俺が言った事、覚えてないのか?」
「……覚えてるの?」
私が去年のクリスマスを伍里と一緒に過ごした時。
『来年も一緒に過ごしたいなぁ…』
独り言のように伍里が口にした言葉。
「自分が言った事を忘れるわけないだろ。
俺が頭良い事、知ってるよな?」
「よく知ってるよ!!!」
県内で偏差値が一番高い高校に伍里は通っている。
私が勧めた高校だ。