断罪された公爵令嬢は自分が聖女だと気づき、甘い溺愛の中でもう一度人生をやり直す
「証言した生徒全てが嘘をついているということか?」

「いえ。彼らは本当に私の罪を信じている様でした。嘘をついている様には見えませんでしたわ」

「どういうことだ?」

「私にもまだ分かりません。しかし、聖女の力が関係しているかと思います」



「どういうことだ?聖女リエナの力は、【蕾を成長させ、花を咲かせる】力であるはずだろう?」



そうだ、リエナ様の力は「蕾から花への成長を速める」というもの。

他人の心を操る力などないはずだ。

それでも、女神はこう述べた。


「貴方を陥れた聖女は【とても強い能力】を持っているわ。これはね、一種の実験なの。この【似て非なる】力、本当なら【貴方の方が強かった】はずなの」


あの女神の言い方では、リエナ様の力はきっともっと恐ろしい。

そして、私も何かの聖女の力を持っているということだ。
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