断罪された公爵令嬢は自分が聖女だと気づき、甘い溺愛の中でもう一度人生をやり直す
「グレン殿下、私はもう聖女ではありませんわ」

「それでも、私は貴方の役に立ちたいのです。グレン殿下が私を支えてくれるように、私だってグレン殿下を隣で支えたい」

「グレン殿下、私はまだ弱いですわ。それでも、貴方とならもっと強くなれる。自分の選んだ道を、正解だと思える」



私はグレン殿下の背中に腕を回し、ぎゅっと抱きしめ返す。





「グレン殿下・・・・愛しています」





もう自分の声が震えているのかすら、分からない。

それでも、どうかこの気持ちが伝わって欲しい。




「本当に愛しているのです。これからの私の人生の幸せは、グレン殿下と掴みたい」

「グレン殿下・・・・どうか私と共に人生を歩んで頂けませんか・・・・?」




目に涙が溜まり、手は震える。

グレン殿下は私を抱きしめる腕の力を緩め、私と目を合わせるように向き直る。
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