断罪された公爵令嬢は自分が聖女だと気づき、甘い溺愛の中でもう一度人生をやり直す
しかし数秒後、グレン殿下はいつも通りの真剣な表情に戻る。

「エイリル嬢、君は聖女リエナを虐めていない。そうだろう?」

「はい」

「私も不思議だったのだ。エイリル嬢が聖女リエナを虐めたという証拠は、【学園の生徒の証言のみ】だった。物的証拠は存在しない。それに、学園に出入りしている者は沢山いた。生徒の他に教師や関係者が沢山ね。それでも、聖女リエナと話したことのない者は【君の罪を証言しなかった】。まるで、聖女リエナが言葉で生徒を操っている様だろう?」

「あの・・・・それで何故、私を愛するという話と繋がるのでしょうか・・・・?」

グレン殿下がもう一度私と目を合わせる。
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