異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
しっかりと挨拶をして私は魔術師の前に立った。
長い棒を振りかざしながら、聞いたことのない言葉を口にする。
地面から風が湧き上がってきて私の黒髪が広がった。
これは元の世界に戻れるかもしれない。
そう思った時。
「ごめんなさい。私の力では無理だわ」
「「え」」
先ほどあんなにもしんみりとお別れをしたのに。
この国の一番の魔術師と言われる彼女ですら、私を元の世界に戻すことができなかったのだ。

どんな方法を試しても、私はいつも異世界で目を覚ます。
毎日を過ごす中、もう戻れないと覚悟を決めた。
この世界は中世ヨーロッパのようで、文化は進んでいない。
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