異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
額に触れるととても熱い。苦しそうに胸を動かして呼吸をしている。
薬草も使ったし、お医者様にも診てもらったので、問題はないはずだけど。
早く回復してほしいと願うばかりだ。
たまに瞳を開いて私の姿を確認すると、手を強く握ってきた。
皇帝という立場でいつも踏ん張りながら頑張っているから、心から甘えられる存在がいないのかもしれない。もしかしたら私には本心を見せてくれているのかも。
愛おしさがこみ上げてきた。
「セイラ……」
「大丈夫です、ここにいますよ」
翌朝、彼はすっかりとよくなっていた。
「セイラが看病してくれたおかげだ」
「いえっ」
< 31 / 58 >

この作品をシェア

pagetop