異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
異世界から来た私を、国民が受け入れてくれるなんて難しいだろうし、そもそも夫婦になりたいと思われていないかもしれない。
それなら妾でもいい。そんなことを考えてしまう始末だが、この国は、妾という存在は許されないのだ。
彼の血を引く子供を産んでいいのは、たった一人の選ばれた女性だけ。
なので正妻以外の人に万が一子供ができたら、存在を消されてしまう。
それを知ってから私は抱かれるのが怖くなって、距離を置くようになった。
「セイラ。なぜ俺を避ける」
「……体調があまり優れないのです」
瞳をじっと射抜かれるように見つめられ、黙り込んでしまった。
「嘘をついてはいけない」
「怖いんです」
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