異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
彼は驚いていたけれど、どっしりと構えて私の話を聞いてくれた。


――11月28日
異世界で目を覚ました。
こんなことがあるなんて信じられない。
目の前には寒々しい空が広がっている。
朝から食事が用意され、着替えも準備してくれた。
動揺する私をシャネード様は温かく包み込んでくれた。
急に入ってきた異世界の人間なのに、彼は差別することなく接してくれる。
本当にいい人。
でも私は、この世界にいていい人間じゃない気がする。元に戻れる方法を探さなければ。

思い出していく。
薄っすらと。
お腹の中の父親が誰なのか、この日記を読み進めていたらわかるかもしれない。



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