異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
☆1
「……呪文を唱えて猫じゃらしを動かすと異世界トリップ? ありえない」
図書館で古い本を見つけた。
手に持って一枚一枚めくってみる。気がつけば真剣に読んでいた。
だけど、現実味のないことばかり書いている。
これはある種のファンタジー小説なのだと気軽な気持ちで文字を眺めていた。
結局その本は借りて来ないで、自宅に戻ってきた。
でも本当に大好きな世界に異世界トリップできるなら、それはそれで面白いかもしれない。
私の人生はあまり刺激的じゃなかったから、ありえない経験をしてみたいと興味本位だった。
行ってみたい国は、私がプレイしている乙女ゲームの世界。
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