冴えないオレに、めちゃカワな詩音さんは「君の一番のファンは私だよ」と言ってくれた!

第9話 ムフフなオレ

 次の日朝から部活の時間が楽しみで仕方がないオレ。
 昨日も帰ってからもずうっと詩音さんのことばかり考えてた。

 ソワソワワクワクして退屈な数学も退屈しのぎ(詩音さんが言ってくれたことを反芻すること)があると早く時間が過ぎる。

 気が緩むと顔も緩んでニヤけてくるから大変だ。

 いやいや勘違い男にならないようにちゃんと調子に乗らないようにしてますよ。

 詩音さんに「一番のファンだ」って言われたからって男として好きだって言われたわけじゃないし。
 ファンとして好きだとは言ってくれたみたいだけど。

 「付き合って」だってどこに付き合ってほしいのか聞いてないし。


 待ち遠しかった時間がやって来た。
 よっしゃあ。
 部活の時間だ!!
 急げ!
 オレ!

 小脇に自由ノートと筆記具と色鉛筆と家から持って来た小さいころに読んだ絵本を抱えて。
 早歩きだ。
 早く詩音さんに会いたい。

 考えてみたら部活に行けば会えるなんて最高じゃないか。
 そこに行けば会えるなんて、ラッキーが約束されてるようなもの。
 
 胸は高鳴る。
 オレはムフフと笑ってきてしまう自分をどうにかこうにか抑えた。
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