義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!
ほしがり
花子ちゃんが家にやってきて一週間ほどは何事もなく経過していった。
花子ちゃんは新しい小学校へ行き始めて、毎日勉強も頑張っている。

絵美はお姉ちゃんらしく宿題でわからないところがあると率先して教えてあげていた。
「ここの問題は、この公式に数字を当てはめて見るんだよ

「そっかぁ! お姉ちゃんの教え方、学校の先生よりもわかりやすい!」
そう言って目の前でスラスラと問題を説いていく様子に絵美はなおさら嬉しくなる。

ある日曜日の昼食事のとき、今日は花子は学校の友だちのところへ遊びに行っていなかった。
「花子ちゃんって素直で物覚えもよくて、本当に可愛いね」

お昼のオムライスを食べながらお父さんへ向けてそう言うと、お父さんは少しだけ間を開けて「そうか。そう言ってもらえると安心するよ」と、なぜだか疲れた笑みを浮かべた。

その態度になにかあったんだろうかと絵美は首をかしげる。
「花子はああ見えてわがままで、困ることが多いんだ」
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