オレとぽんこつしにがみ
シニガミ

第一幕 オレとしにがみ

___ガチャリ

ボロアパートの一室に、オレは帰宅する。
帰りの遅い父さんは居ないし、母さんはつい先月病気で死んだ。今のオレには大き過ぎて困るくらい空っぽのアパートだ。
いつも通りランドセルを投げてゲームカセットを引き出し、赤い帽子を被ったおじさんのゲームをする。これがオレの日常。だった。

ぴーんぽーん!

この日は珍しくインターホンが鳴り響く。
いつもは置き配だけど…?

「すいませーん!誰かいませんかー?」
やっぱり、聞いたことのない女の声だ。
カメラには宅配業者のツナギも着ていない、女子高校生だろうか?
「どちら様ですか?」
オレはインターホン越しに尋ねた。
すると彼女は突拍子もない事を言ったのだ

「私は死神ですっ!」

「…………は?」

それが、彼女との出会いだった。
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