知人の紹介で
「わかりました。じゃあ、お互い様ということで。でも、一応訂正させてください。確かに私は割と軽いノリをしているように見られるんですけど、女性との交流に関しては硬派な人間だと思っています。友人は男女関係なくいますが、いろいろあって恋愛方面からは遠ざかっているので、そういう意味では女性に気軽に声をかけたりしません」
「はい。話しているうちにちゃんとわかりましたよ。あなたが軽い人じゃないってことは」
「すみません、むきになって訂正したりして」
「いえ、こちらこそ軟派な人なんて言ってごめんなさい。あの、まだ彼らがいると困りますし、カフェかどこかで少し時間潰しませんか?」

 ここで同意したらそれこそ軟派な人間ではないかとも思ったが、実際にあのOBたちがうろついていたら困るし、彼女を一人にしてOBに捉まってしまっては厄介だ。少し悩みはしたものの圭吾は結局彼女からの提案を承諾し、二人は近場のカフェへ共に入っていった。
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