授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
第1章

プロローグ


 プロローグ


 ここは、古くから富裕層が集まり格調高い街として有名なベリが丘。櫻坂を登った先にある高台に位置する高級住宅街があるノースエリア。

 そこの近くにあるとある社員寮の一室。


「……まだ、一分しか経ってない……」


 目の前にあるのは、ドラマでもよく見る【妊娠検査薬】。

 これは、先ほどベリが丘駅から数分のショッピングモールに併設されているドラックストアで購入してきたものだ。

 プラスチック製で出来ている体温計のような形の中心には二つ『判定』と『終了』の小窓がある。

 その『終了』窓に線が出れば検査は終わり、『判定』窓に線が何もなかったら【陰性】だが線が入っていたら【陽性】となる……らしい。



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