授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



 相手の方には私が気に入らなかったから断って欲しいと願いいれたのに。


「お相手の方……資産家の羽鳥(はとり)様がね、お祖父様が亡くなってすぐ手を合わせに来てくれてね話をしてくれたの。きっと時効だろうって」

「え……」

「あの時は、史菜のことが悪いかのように言い縁談を断ったことを謝っていた。それに、ちゃんと話をした方がいいと言ってくださったの。『あの時は口止めされて言わなかったけど、史菜さんが訪ねて来て私を悪者にしていいから縁談を断りたいと言ったんだ。それで話を聞いたら、祖父のせいで両親が苦しそうだからもう滝脇家自体を終わりにしたいって言ったんだ。まだ、成人していない子がそんなことを言ったことに驚いた。まともに聞こうとも思わなかったが、あの目は本気だったよ。だから、申し訳ないが断りをいれた』と話をしてくれたのよ。話をしないとって思って電話したのにあなた、連絡先変えちゃうし」


 あ、全ての連絡先消したからか……それは申し訳ない。



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