授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



  ***


 外が薄暗くなり始めた頃。

 私は、買っていただいたパステルピンクで繊細なレースがあしらわれたシフォンドッキングワンピースを着て白のヒールを履いた。
 ヘアサロンで髪とメイクもセットをしてもらったため、別人のようになっている。


「史菜ちゃん。これを」


 唐橋さんは私に両手に収まるような白い箱の蓋を開けた。そこにはビーズ刺繍が施されているヘアクリップが入っていた。
 その辺の雑貨屋さんで売っているようなアクセではなく、高そうな雰囲気がヘアクリップからする。


「……君に似合うと思ったんだ。もし良かったらつけて欲しい」


 今の私に似合うのかわからないけど、でも、唐橋さんが私を思って選んでくれたのに拒否は失礼だと思い「ありがとうございます」と言い受け取った。
 受け取ってすぐ、後ろに控えていた美容師さんにつけてもらう。


「……うん、やっぱり似合う。綺麗だ」

「あ、ありがとうございます」

「じゃあ行こうか」




 それから、移動をしてビジネスエリアにある『ツインタワー』の高層階にある京懐石専門料理店【柳緑花紅】へと来た。



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