授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
食事が終わり私たちは二杯目のドリンクでおしゃべりをする。
「そういえば、学生の時にカフェテリアで一緒にサイダー飲んでお話ししたことあったよね」
「そうですね、懐かしいです。たまたま会って……」
たまたま会って先輩がサイダーをご馳走してくれたななんて思い出した。
憧れていたからとてもドキドキしたのを覚えている。
そんな私が大人になった今、たまたまではなくて約束をした上で唐橋さんとお酒を飲み交わしているなんてとても不思議で過去の私からしたら信じられないだろうなぁ
「……大丈夫? 史菜ちゃん、飲み過ぎじゃない?」
「そう、ですか……? とても、美味しくて」
「……それは良かったが、もう帰ろうか」
もう、帰る?こんなに楽しいのに……と考えていると段々ふわふわしてなんとも言えない感覚になってきた。
唐橋さんは電話をして来ると言い部屋から出てしまっていない。なんか、眠くなってきた……かも。
そう思った瞬間――そこで私は意識が無くなった。