つまらない日々に花が咲いた

11.私の気持ち

それから先輩と『いつもの場所』で会わなくなった。

学校内で会っても、無視されるようになった。

何が原因で無視されるようになったのかもわからなかった。

モヤモヤした気持ちのまま何もできなかった。

春休みに入り、私はバイトに明け暮れていた。
加納先輩のことを考えないように、シフトを詰め込んだ。
それでも、寝る時は考えてしまう。

バイトの休みの日、私は美琴と陽菜とカフェでランチをした。
美琴は彼氏と相変わらずラブラブらしい。
羨ましい限りだ。

「それで、美緒はどうなの?
春休み前、加納先輩と話してないみたいだったけど!」
陽菜に質問された。
「それが・・・、先輩に無視されてて。
どうしていいものかと・・・。」
私は落ち込みながら話した。
「落ち込むってことは、加納先輩のこと・・・」
美琴は言った。
「加納先輩と仲直りできるといいね。」

私たちはそこで別れた。
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